「信長の薬草園 ‐駒の丸薬の謎‐」 (光秀の丹波生存説 ~その3~伊吹山)  ~名言地産地消(29)~

「信長の薬草園 ‐駒の丸薬の謎‐」
(光秀の丹波生存説 ~その3~伊吹山) 
~名言地産地消(29)~

丹後は多くの名士を輩出した。その名言を今丹後に暮らす我々が地産地消していこう。

織田信長は宣教師から、ヨーロッパ医薬の導入を計ったとされている。ヨーロッパと気候が近く、石灰質の土壌の伊吹山でヨーロッパの薬草の栽培を試みたようです。このプロジェクトの成否は不明なのですが、宣教師から伝えれれた医薬の知識から、この時期日本で医薬革命が起きていた可能性が考えられます。

NHK大河ドラマ「麒麟が来る」では、駒が造る”なんにでも効く”丸薬が大成功を収めることになります。この丸薬の謎に、宣教師から伝えられた医薬の知識が絡んでいたのかもしれません。

参考:織田信長(おだのぶなが)と薬草園(やくそうえん)

画像の説明

中世ヨーロッパでは修道院が病院の役割をになっていたという。そこでは、エジプトでミイラの防腐剤に使われたメディカルハーブの投薬が主な治療法で、中でもミイラの語源ともなった”ミルラ”というハーブが主要な薬として使われていたとのこと。この薬、中東の高山に自生するある樹木から採れるゴム質の樹液で、殺菌性があり消炎鎮痛の効能で、なんにでも効いという。現代でいえば「ロキソニン」に相当するのでしょうか。たしかに「ロキソニン」はいろんなことで処方されます。

参考:ミルラ没薬 - Wikipedia

NHK大河ドラマ「麒麟が来る」でも、織田信長の父親織田信秀の刀傷が悪化し、東庵先生が診てもなすべがないという場面がありました。そして、丸薬を造った駒が東庵先生に「この薬はなんにでも効くんです。」というと、東庵先生は「なんにでも効く薬などない!」という場面がありました。駒の丸薬は、当時はまだなかった、画期的な新薬”消炎鎮痛剤”だった可能性があります。

この”ミルラ”を伊吹山に栽培しようとしたのかは不明ですが、樹液から作る防腐剤といえば日本には”ウルシ”があります。駒の丸薬は、”ウルシ”を使った”消炎鎮痛剤”だった可能性があります。つまり、信長の薬草園プロジェクトをやっていくうち、ヨーロッパの薬草の多くは日本に代用する種物があることにを気づいた。やがて代用植物でヨーロッパの消炎鎮痛剤を研究する人が現れ、その人が亡くなる前にその製造方法を駒に託した、といったことではなかったでしょうか。

ただ、駒も菊丸も東庵先生もNHK大河ドラマ「麒麟が来る」で設定されたオリジナルキャラクターです。ドラマがスタートする前の特番では、「この配役を見ると、光秀が医業をしていたことが描かれるに違いない。」と発言した人がいました。光秀は医薬に詳しく、越前にいた時代は医業にて生計を立てていたらしい。つまり、信長の家臣となった光秀は、信長の薬草園プロジェクトを知り、さらにウルシなどの代用植物を使った”消炎鎮痛剤”の可能性を知り、配下の者に研究開発させていた、といったことではなかったでしょうか。

そして、当時ウルシの一大産地は”丹波”でした。また、薬草の多くが自生する地域でした。

駒は光秀が「丹波の山奥にひそみ、いつか立ち上がる日に備えている」といううわさを聞いたとされる。これは、領地を失い山奥に潜んでも、丹波ならウルシや薬草によって収入を得て、いつか立ち上がるも可能だと、光秀は思ったのかもしれません。そして、そんな光秀の薬業のうわさを薬草ルートで駒は聞いたのかもしれません。

また後年、光秀と縁のある、徳川家康、細川忠興は薬草に傾倒していきます。もし光秀が生きていたなら、影響を受けたのかもしれません。

ウルシの薬剤への応用は現在も研究されていて、ドイツでは抗がん剤に利用することが国家プロジェクトになっています。またWith コロナの生活の中で、ウルシの食器や家具の除菌能力が注目されてます。

参考:漆 ─ 和の叡智がそこにある|Parole (laboratorio.ltd)

京都府も光秀ゆかりの地の丹波漆の復活に力をいれてます。
参考:丹波漆の復活を!/京都府ホームページ (pref.kyoto.jp)

新型コロナを始め様々な病魔によって乱れた世の中に、光秀は”ウルシ”という麒麟をつれて来たのかもしれません。(友木)

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